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儼存
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げんそん
ふりがな文庫
“
儼存
(
げんそん
)” の例文
驚くべき事は、これと同時に、現在の我が天地を
蔽
(
おほ
)
ひ尽して
儼存
(
げんそん
)
してゐるといふ確実な事実である。
点頭録
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
今
遜志斎集
(
そんしさいしゅう
)
を執って
之
(
これ
)
を読むに、
蜀王
(
しょくおう
)
が
所謂
(
いわゆる
)
正学先生
(
せいがくせんせい
)
の精神面目
奕々
(
えきえき
)
として
儼存
(
げんそん
)
するを覚ゆ。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
少なくとも以前
儼存
(
げんそん
)
していた事実だけは明らかにして、是をまだ考える力をもつ男たち、たとえばわが子や年若い弟たちだけにでも、知らせて今一度新たに考えさせることが
木綿以前の事
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
今もなお
儼存
(
げんそん
)
しているそうである。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
真面目になれるほど、腰が
据
(
すわ
)
る事はない。真面目になれるほど、精神の存在を自覚する事はない。天地の前に自分が
儼存
(
げんそん
)
していると云う観念は、真面目になって始めて得られる自覚だ。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
儼
漢検1級
部首:⼈
22画
存
常用漢字
小6
部首:⼦
6画
“儼”で始まる語句
儼然
儼
儼乎
儼守
儼偉
儼在
儼示
儼立
儼塾集