しなや)” の例文
誰ぞと怪しむ迄もなく其の姿のしなやかなのと着物の日影色とで分って居る、無論秀子だ、何の為に秀子が此の墓へ参るかは兼ねて不思議の一つだが
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
御覧なさい。双方の髪の毛が此の通り違って居ます、夏子のは緑が勝って色が重く、秀子のは黄が勝って色が軽いけれど、其の艶は一つです、毛筋の大小もしなやかさも、少しも異った所はなく、若し目を
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)