傍腹わきばら)” の例文
逐はれて未だ程なきに父も子もよわれりとみえ、我は彼等が鋭き牙にかけられてその傍腹わきばらを裂かるゝを見しとおぼえぬ 三四—三六
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
よく俗に袈裟けさがけということを言うがまさにそれで、右の肩から左乳下へかけてばらりずんとただの一太刀に斬り下げて見事二つになった胴体は左傍腹わきばら皮肌かわ一枚でかろうじて継がっていた。