“健三”の読み方と例文
読み方割合
けんぞう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
健三けんぞうが遠い所から帰って来て駒込こまごめの奥に世帯しょたいを持ったのは東京を出てから何年目になるだろう。彼は故郷の土を踏む珍らしさのうちに一種のさびさえ感じた。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
また敬三郎の父中田某、脩の親戚山田健三けんぞう、かつて渋江氏の若党たりし中条勝次郎かつじろう、川口に開業していた時の相識宮本半蔵がある。中田以下は皆月給十円の等外一等出仕である。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)