偉方えらがた)” の例文
その晩の楽屋には左楽やつばめや柳条やたくさんお偉方えらがたのいる前で弟子に赤恥をかかせるような男ではなかったから、いろいろ油を絞ったあとで
寄席 (新字新仮名) / 正岡容(著)
法曹界ほうそうかいの名士に大学関係の学者たちの、宴会や隠れ遊びもあって、ふすま一重を隔てた隣座敷に、どんな偉方えらがたがとぐろいているか知れないのであった。
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
俺は俺にはなんの関係もないお偉方えらがたのことだと、眼をすぐ他の記事に移した。
いやな感じ (新字新仮名) / 高見順(著)