供餅おそなえ)” の例文
小松宮から拝領した素袍すおう烏帽子えぼしをつけた姿の写真であった。正月には、この床の間には父の弟子達から贈られた供餅おそなえが飾られた。
生い立ちの記 (新字新仮名) / 小山清(著)
商家しょうかの町なので年の暮はなんとなく景気がよい。学校へも、お砂糖の折だの、みかんの箱だの炭俵だの、供餅おそなえだのが沢山もちこまれる。お席書がすめばその日から休みで、かえりには蜜柑みかんがもらえる。