余徳ほまち)” の例文
その袖をいたり、手を握ったりするのが、いわゆる男女交際的で、この男の余徳ほまちであろう。もっとも出来たためしはない。けだしせざるにあらずあたわざるなりでも何でも、道徳は堅固で通る。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)