住家いえ)” の例文
その危険きわまる電線が生命の唯一の安全地帯である住家いえの中まで、蜘蛛くものように縦横無尽じゅうおうむじんにひっぱりまわされてある。
電気看板の神経 (新字新仮名) / 海野十三(著)
彼は度々住家いえを変えた。彼の移転性は名高いもので一生の間に江戸市中だけで、八十回以上百回近くも転宅ひっこしをしたということである。越して行く家越して行く家いずれも穢ないので有名であった。
北斎と幽霊 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)