休所やすみどころ)” の例文
誤解人物の休所やすみどころなり、これによりてのみ余は法王にも大監督にも神学博士にも牧師にも宣教師にも抗することを得るなり、余は聖書を捨てざるべし
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
斎場を出て、入口の休所やすみどころへかえって来ると、もう森田さん、鈴木さん、安倍さん、などが、かんかん火を起したのまわりに集って、新聞を読んだり、駄弁だべんをふるったりしていた。
葬儀記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
そこで、休所やすみどころの方をのぞくと、宮崎虎之助氏が、椅子いすの上へのって、伝道演説をやっていた。僕はちょいと不快になった。が、あまり宮崎虎之助らしいので、それ以上には腹もたたなかった。
葬儀記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)