伊太利いたり)” の例文
第百四十一 マカロニシチュー 伊太利いたり製か仏蘭西ふらんす製の上等なマカロニを四本ばかり一寸位に折って湯煮ゆでます。湯煮る時沸立ったら掻き混ぜて浮かせないと底へ沈んで焦付こげつきます。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
菓子の料理は米国がさかんだし、牛や豚は英国人がよく調理するし、野菜をたくみに使用するのは仏蘭西人ふらんすじんの特技としてある。饂飩うどん料理は伊太利いたりが本家だし、ペラオのような米料理は土耳古風とるこふうから出ている。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
伊太利いたり人は我邦の蕎麦の如くに好んで食す。西洋料理には種々に使うものなり。マカロニと赤茄子あかなすとを共に料理すれば味よし。西洋には赤茄子をマカロニの附物という。マカロニは伊太利を良しとす。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)