“仰出”の読み方と例文
読み方割合
おおせいだ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ファラリイス」の血を分けた当歳が三十四頭という呼声になりました。殿下の御喜悦よろこび何程どんなでございましたろう——とうとう野辺山が原へ行啓を仰出おおせいだされましたのです。
藁草履 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
明治の末に「寒月照梅花」という勅題が仰出おおせいだされた時、誰かがいろいろ古歌の例を引いたものを見たら、月に梅を配したものはあっても、寒月という感じのものは少かった。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
一、明十日御帰陣の旨仰出おおせいださる。尤も日短き故夜更よふけに御立あるやも知れず
川中島合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)