以上うへ)” の例文
卑賤ひせんにそだちたる我身わがみなれば、はじめよりこの以上うへを見も知らで、世間は裏屋に限れる物とさだめ、我家わがやのほかに天地のなしと思はゞ、はかなき思ひに胸も燃えじを
軒もる月 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)