“仇者”の読み方と例文
読み方割合
あだもの100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこから白湯さゆを汲み出しては、桜の花をポッチリ落とし、それを厚手あつでの茶碗などへ入れて、お客の前へ持って来る。持って来る茶屋女が仇者あだものであって、この土地の名物である。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
その経歴が芸妓となったり、妾となったりした仇者あだものであったために、多くそうした仲間の、打解けやすい気易きやすさから、花柳界から弟子が集った。彼女は顔の通りに手跡しゅせきも美しかった。
明治美人伝 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)