人胆じんたん)” の例文
まだこの外に人胆じんたんを入れた売薬があるなどと云われているが、そうなると民俗でなくして全くの迷信となるので、省略する(春風秋雨亭主人談)。
屍体と民俗 (新字新仮名) / 中山太郎(著)
人胆じんたんがある種のやまいに奇効があるということは、漢書でも見たことがあるが、現在の自分が生きぎもを抜かれるために飼われているのだと聞かされて、馬春堂は、あっと色を失いました。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)