“五羽鶴”の読み方と例文
読み方割合
ごはづる100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
硝子ガラス戸から客間をのぞいて見ると、雨漏あまもりのあとと鼠の食つた穴とが、白い紙張りの天井てんじやう斑々はんぱんとまだ残つてゐる。が、十畳の座敷には、赤い五羽鶴ごはづるたんが敷いてあるから、畳の古びだけは分明ぶんみやうでない。
東京小品 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
硝子戸から客間をのぞいて見ると、雨漏あまもりの痕と鼠の食つた穴とが、白い紙張りの天井てんじよう斑々はんぱんとまだ残つてゐる。が、十畳の座敷には、赤い五羽鶴ごはづるたんが敷いてあるから、畳の古びだけは分明ぶんみやんではない。
漱石山房の秋 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)