乾殺ほしころ)” の例文
食べると水膨むくむんだよ。……あの上水膨むくまれちゃ、御当人よりはたのものが助からないよ。人が乾殺ほしころしでもするように、陰へ廻っちゃ出過ぎたがる。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
不在を幸いにたっ一人いちにんの老母に少しも食事を与えませず、ついには母を乾殺ほしころそうという悪心を起して、三日半程湯茶さえ与えず、母を苦しめました
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)