乙卯いつぼう)” の例文
安政二年乙卯いつぼう 五月、村田清風死す。十月二日、江戸大地震。藤田東湖死す。十二月十五日、獄を出て家にせらる。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
行状に拠るに、初代瑞仙独美は享保二十年乙卯いつぼう五月二十二日に生れ、文化十三年丙子へいし九月六日に歿した。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
安政二年乙卯いつぼうの歳、枕山が元旦の絶句に「一処無恙六迎春。」〔一処恙無ク六タビ春ヲ迎フ〕の語を見る。三枚橋に新居を築造してから六年目の春を迎えたのである。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
明応四年乙卯いつぼう八月 日沙弥 奉正任
法窓夜話:02 法窓夜話 (新字新仮名) / 穂積陳重(著)
乙卯いつぼうの年晩秋