“乙松”の読み方と例文
読み方割合
おとまつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「昨夜亥刻よつ少し過ぎ(十時過ぎ)小僧の乙松おとまつ離屋はなれの前で嫁のお袖に逢つたさうですよ。月は良かつたし、間違ひはないつて言ふが」
小僧の乙松おとまつが、宵暗の離屋はなれの入口で見たのは、お袖ではなくて、この姉のお幾だつたことは言ふ迄もありません。
くなつた番頭の伊八さんで、——もつとも朝戸を開けて、庭を見廻るのは小僧の乙松おとまつの仕事で、へエ——」