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丹色
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にいろ
ふりがな文庫
“
丹色
(
にいろ
)” の例文
そうして、その
丹色
(
にいろ
)
が、焔にあぶられた電車の架空線の電柱の赤さびの色や、焼け跡一面に散らばった煉瓦や、焼けた瓦の赤い色と
映
(
は
)
え合っていた。
柿の種
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
蓋
(
ふた
)
が
打欠
(
ぶっか
)
けていたそうでございますが、
其処
(
そこ
)
からもどろどろと、その
丹色
(
にいろ
)
に
底澄
(
そこす
)
んで光のある
粘土
(
ねばつち
)
ようのものが
充満
(
いっぱい
)
。
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
光あるコバルト色の羽をした、首ばかりのような形の鳥が、
丹色
(
にいろ
)
の小魚を長い嘴のさきに
啄
(
つい
)
ばんで、水の上を飛び渡るというような
絵様
(
えよう
)
は、いまだかつて人の空想にも浮ばなかったと思う。
野草雑記・野鳥雑記:02 野鳥雑記
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
屋根と屋根との間には、勾欄の灰色や壁の白色や柱・斗拱の類の
丹色
(
にいろ
)
や
雲形肘木
(
くもがたひじき
)
の黄色などがはさまっている。そのなかでも特に丹色は、突き出た軒の陰になるほど濃く、軒から離れるほど薄くなる。
古寺巡礼
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
丹
常用漢字
中学
部首:⼂
4画
色
常用漢字
小2
部首:⾊
6画
“丹色”で始まる語句
丹色塗櫛