“中為切”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なかしきり50.0%
なかじきり50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
卓が一つ、椅子が二つある。寝台ねだいの代りになる長持のやうな行李がある。板を二枚中為切なかしきりにした白木の箱がある。箱に入れてあるのは男女の衣類で、どれも魚の臭がする。
歳計をなすものに中為切なかじきりということがある。わたくしはこの数行を書して一生の中為切とする。しかし中為切があるいはすなわち総勘定であるかも知れない。
なかじきり (新字新仮名) / 森鴎外(著)