中山ちゅうざん)” の例文
袁尚は、間一髪かんいっぱつの危機を辛くものがれて、中山ちゅうざん(河北省保定)方面へ逃げ走った。その時印綬いんじゅ旗幟はたじるしまで捨てて行ったので、曹操の将士からよい物笑いにされた。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
支那街と馬来マレイ芝居と支那映画「愛国魂」五巻。「打倒日本主義」の貼紙。孫中山ちゅうざん先生の肖像。土人の水上生活。済民学校。適南学校。トモエ自動車商会。鍼灸揉療治所。御料理仕出し「みさを」。
ここへきた馬商人あきんどの一隊のかしらは、中山ちゅうざんの豪商でひとりは蘇双そそう、ひとりは張世平ちょうせいへいという者だった。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その後、長男の袁譚えんたんは、甘陵かんりょう、安平、渤海ぼっかい河間かかん(河北省)などの諸地方を荒らして、追々、兵力をあつめ、三男袁尚えんしょう中山ちゅうざん(河北省・保定)にいたのを攻めて、これを奪った。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)