中婆ちゅうばあ)” の例文
中婆ちゅうばあが横向きに木の椅子に腰かけて、何かぎしていた。これも明るい頭巾をかぶっていた。二人ともよく肥っていた。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
世辞せじを言う中婆ちゅうばあさん。まだどこやらに水々しいところもあって、まんざら裏店うらだなのかみさんとも見えないようでした。
大菩薩峠:02 鈴鹿山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
それから中婆ちゅうばあさんの手癖のよくないのもいた。
性に眼覚める頃 (新字新仮名) / 室生犀星(著)