“中売”の読み方と例文
読み方割合
なかうり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
木戸銭安く中売なかうりばば珈琲コーヒーなぞ売るさまモンマルトルの卑しき寄席にことならねど演芸は極めて高尚に極めて新しき管絃楽またはオペラの断片にて毎夜コンセルヴァトアルの若き楽師きたつて演奏す。
書かでもの記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
また三河屋の娘お福は詩会の散じた折にはしばしばと共に毅堂の帰を送って竹町の邸に来た。その後三河屋が破産してからお福は零落して三味線堀の小芝居柳盛座の中売なかうりになっていたそうである。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)