下枝シヅエ)” の例文
周防の娑麽サバの魁師神夏磯媛カムカシヒメは、天子の使ひ来ると知つて、磯津シツ山の賢木サカキを根こじにし、上枝ホツエ八握ヤツカ劔、中枝ナカヅエ八咫ヤタ鏡、下枝シヅエには、八尺瓊を掛けた上に、素幡シラハタを船のに樹てゝ
幣束から旗さし物へ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
いざ吾君アギヒルつみに 蒜つみに 我が行く道に、香ぐはし花橘。下枝シヅエらは人みな取り、秀枝ホツエは鳥枯し みつぐりの 中つ枝の 含隠フゴモり アカれる処女ヲトメ。いざ。さかはえな(応神天皇——日本紀)
叙景詩の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)