“下地子”の読み方と例文
読み方割合
したじっこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、下地子したじっこらしい十二三なのが、金盥かなだらいを置いて引返して来て、長火鉢のわきの腰窓をカタンと閉めたので、お孝の姿は見えなくなった。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
あの子はあんない器量で、お師匠さんも芸が出来そうだと云って褒めておいでだから、早く芸者の下地子したじっこにお出しと、わたしがそう云ったじゃありませんか。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)
新吉さんと、おや新吉さんというので思い出したが、見た訳だよ私がね櫓下に下地子したじっこに成って紅葉屋もみじやに居る時分、の人は本石町の松田とか桝田とか云う貸本屋のうちに奉公して居て
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)