“上釣”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うわず75.0%
かみづ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自殺を担ぎ込む「墓のサロン」のドアが口を結んでいた。すると私の耳にちょっと静寂が襲って来た。そのなかで一つ上釣うわずった女の声が走った。
踊る地平線:09 Mrs.7 and Mr.23 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
伝六郎の声が次第に上釣うわずって涙声になって来た。満場ただ伝六郎の一人舞台になってシインとしかけているところへ、縁側の障子の西日の前に一人の小女こおんなの影法師がチョコチョコと出て来てひざまずいた。
笑う唖女 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
上には憤怒に上釣かみづったお鉄の声がガンガンと響いた。
死剣と生縄 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)