“上込”の読み方と例文
読み方割合
あがりこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
入違いに二人の男、どかどかと上込あがりこみ、いきなり一人が匍匐はらばいになれば、一人はあごを膝に載せてすねを抱え、「ねえ、おい素敵に草臥くたびれたな。」
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
富江の外に、校長の進藤、準訓導の森川、加藤の弟の慎次、農学校を卒業したといふ馬顔の沼田、それに巡廻に来た松山といふ巡査まで上込あがりこんで、大分話が賑つてゐた。其処へ山内も交つた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)