三戸野みとの)” の例文
あなた様が二十歳はたち、わたくしも二十歳の六月。お叱りをうけて、三戸野みとのの山へやられました時、あなた様は、私へこう仰せになりました。
なすあへぎながらものいふが苦しげなれば此方こなたよりこゝはなどゝとはん時のほか話しかけるに及ばずと云へど左れど國自慢に苦しげながら又不問語とはずがたりするも可笑をかし野尻を過ぎ三戸野みとのにて檜笠ひのきがさ
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
この於霜は、三戸野みとのの山中にまる二年、夫人が幽居していた頃から、側近く召使って来たあの炭焼の小娘であったが、今はもう見違えるばかりになっていた。
大逆人の血すじよ、光秀の娘よと、あらゆるはずかしめと、怒りにまかす仕返しの手がつきまとうであろう。——別離は、慈悲と思え。迦羅奢、山へ逃げろ、三戸野みとのの山奥へでも落ちて行け