七色なないろ)” の例文
医者のチャックはどうしているでしょう? 哲学者のマッグも相変わらず七色なないろ色硝子いろガラスのランタアンの下に何か考えているかもしれません。
河童 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
虹の輪の七色なないろふかき片裾は雨しとどなり早苗田さなへだの上
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
七色なないろとの
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
現にきょうも薄暗い部屋へやには裁判官のペップや医者のチャックや硝子ガラス会社の社長のゲエルなどが集まり、七色なないろの色硝子のランタアンの下に煙草たばこの煙を立ちのぼらせていました。
河童 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
マッグはいつも薄暗うすぐら部屋へや七色なないろ色硝子いろガラスのランタアンをともし、あしの高い机に向かいながら、厚い本ばかり読んでいるのです。僕はある時こういうマッグと河童の恋愛を論じ合いました。
河童 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)