“一荒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひとあ66.7%
ヒトア33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
予は起って庭から空模様を眺めた。風は昨日に増すとも静まる様子はさらに無い。土色雲の悪魔はますます数を加えて飛びかけって居る。どう見ても一荒ひとあれ荒れねば天気は直りそうもなく思われる。
大雨の前日 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
「十分に腹をこしらえておいた方がいいよ。これから一荒ひとあれ来るからねえ」
恐竜島 (新字新仮名) / 海野十三(著)
今晩あたりは一荒ヒトアれ来るかなあなどゝ、まだ船に残つてゐた客は、あがる支度を整へて、甲板へ出て来て、噂しあうた。
雪の島:熊本利平氏に寄す (新字旧仮名) / 折口信夫(著)