一荒ひとあ)” の例文
予は起って庭から空模様を眺めた。風は昨日に増すとも静まる様子はさらに無い。土色雲の悪魔はますます数を加えて飛びかけって居る。どう見ても一荒ひとあれ荒れねば天気は直りそうもなく思われる。
大雨の前日 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
「十分に腹をこしらえておいた方がいいよ。これから一荒ひとあれ来るからねえ」
恐竜島 (新字新仮名) / 海野十三(著)