一筅いっせん)” の例文
かれにも仏心があるあかしであろう。食後、茶室へはいり、一筅いっせんたてて、そこには、たれもいないのに、姿なき客に、茶礼をして
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
多くの同朋衆は、手分けして、各詰所の小部屋で、一筅いっせんをそそぎ、茶をけんじ、香をくんじて、ねぎらいをたすけていた。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)