“一盂”の読み方と例文
読み方割合
ひとはち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宿から萩の餅を一盂ひとはちくれた。今宵は中秋十五夜であつた。北海道の神居古潭で中秋に逢ふも、他日の思出の一であらう。
熊の足跡 (旧字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)
夕飯後ゆうめしご、ランプがついて戸がしまると、深い深い地のそこにでも落ちた様で、川音がます/\耳について寂しい。宿からはぎの餅を一盂ひとはちくれた。今宵こよい中秋ちゅうしゅう十五夜であった。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)