“一渓”の読み方と例文
読み方割合
いっけい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なぜかこの眼の前にはあざむけないものを感じさせられる。曲直瀬道三まなせどうさん、名は正盛まさもりあざな一渓いっけい。当代かくれのない名医であった。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「これはおめずらしい。一渓いっけい老ではありませんか。いつも壮者をしのぐばかりなお元気。きょうは京都からお登りでしたか。何か、御遊山のお連れとでも?」
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ただ、熊本の野田家(武蔵の円明流の継承者で、細川藩の師範野田一渓いっけいえい)の子孫の家には、武蔵の遺品が種々残っていたが、その中に武蔵が画に使った雁刷毛がんばけがあったということである。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)