“雁刷毛”の読み方と例文
読み方割合
がんばけ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
雁刷毛がんばけというのは、破墨などの大きな落墨をする際に、雁の尾バネを四、五枚重ねたそれを、刷毛代りに用いたもので、特に矢野雲谷派の雁刷毛といったものだそうである。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ただ、熊本の野田家(武蔵の円明流の継承者で、細川藩の師範野田一渓いっけいえい)の子孫の家には、武蔵の遺品が種々残っていたが、その中に武蔵が画に使った雁刷毛がんばけがあったということである。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)