“一摺(ひとす)” の例文
翁は狼狽(あわ)てて懐中(ふところ)よりまっち取りだし、一摺(ひとす)りすれば一間のうちにわかに明(あか)くなりつ、人らしきもの見えず、しばししてまた暗し。陰森(いんしん)の気床下(ゆかした)より起こりて翁が懐に入りぬ。
源おじ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)