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一剋
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いっこく
ふりがな文庫
“
一剋
(
いっこく
)” の例文
五十男の
一剋
(
いっこく
)
な松五郎は、本当に鋏ぐらいは新助に突っ立て兼ねません。佐々村佐次郎、それを押えるのが本当に精一杯でした。
銭形平次捕物控:057 死の矢文
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
雪、虚勢は
廃
(
よ
)
せ。なあ、貴さまと、拙者、あの
一剋
(
いっこく
)
の一松斎の門では、一つ鍋の飯を食うたことがあるのだ。
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
時々は甘えて煙草をくれと云う。
此家
(
うち
)
では
喫
(
の
)
まぬと云っても、忘れてはまた煙草をくれと云う。正直の仙さんは
一剋
(
いっこく
)
で向張りが強く、
智慧者
(
ちえしゃ
)
の安さんは
狡獪
(
ずる
)
くて
軟
(
やわらか
)
な皮をかぶって居た。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
石が大きければ水煙も
夥
(
おびただ
)
しいと云った様なもので、
傍眼
(
わきめ
)
には
醜態
(
しゅうたい
)
百出トルストイ家の
乱脈
(
らんみゃく
)
と見えても、あなたの
卒直
(
そっちょく
)
一剋
(
いっこく
)
な御性質から云っても、令息令嬢達の
腹蔵
(
ふくぞう
)
なき性質から云っても
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
剋
漢検1級
部首:⼑
9画
“一剋”で始まる語句
一剋者