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カゲロフ
ふりがな文庫
“カゲロフ”の漢字の書き方と例文
ひらがな:
かげろふ
語句
割合
陽炎
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
陽炎
(逆引き)
日の光りは、霞みもせず、
陽炎
(
カゲロフ
)
も立たず、
唯
(
タダ
)
をどんで見えた。昨日眺めた野も、斜になつた日を受けて、物の影が細長く靡いて居た。青垣の様にとりまく山々も、
愈々
(
イヨイヨ
)
遠く裾を曳いて見えた。
死者の書
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
花に縁遠い日ざしも、時としては、二三の茅屋根に
陽炎
(
カゲロフ
)
をひらつかせることもあつた。
気疎
(
ケウト
)
い顔に、まぢ/\と日を暮す、日なたぼこりの年よりの姿が、目の先に来る。其は
譬喩
(
タトヘ
)
ではなかつた。
山のことぶれ
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
この國の
女子
(
ヲミナゴ
)
に生れて、一足も
女部屋
(
ヲンナベヤ
)
を出ぬのを、美徳とする時代に居る身は、親の里も、祖先の土も、まだ踏みも知らぬ。あの
陽炎
(
カゲロフ
)
の立つてゐる平原を、此足で、隅から隅まで歩いて見たい。
死者の書
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
この国の
女子
(
ヲミナゴ
)
に生れて、一足も
女部屋
(
ヲンナベヤ
)
を出ぬのを、美徳とする時代に居る身は、親の里も、祖先の土も、まだ踏みも知らぬ。あの
陽炎
(
カゲロフ
)
の立つてゐる平原を、此足で、隅から隅まで歩いて見たい。
死者の書
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
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