“かげろ”の漢字の書き方と例文
カタカナ:カゲロ
語句割合
陽炎100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
種俵大口あけて陽炎かげろへり
普羅句集 (新字旧仮名) / 前田普羅(著)
唯、朱雀の並み木の柳の花がほけて、霞のやうに飛んで居た。向うには、低い山と狭い野が、のどかに陽炎かげろふばかりであつた。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
けれども涼しい彼女の眼に宿る光りは、ただの怒りばかりではなかった。口惜くやしいとか無念だとかいう敵意のほかに、まだ認めなければならない或物がそこに陽炎かげろった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)