“りょうけんかた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
了簡方35.7%
料簡方35.7%
了見方14.3%
量見方14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
困った了簡方りょうけんかたの男で、そこでいい心地になって、石塔に肱をついて、塔婆の陰からのぞいたうちに、真暗まっくらになったから、ハッと思うと、誰も居ない。——とろりとして夢を見たのであろうか。
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
憎いとは思いながらも、非常の不便を忍び困苦を甘受せねばならぬ。斯様こういう民衆の態度や料簡方りょうけんかたは、今では一寸想像されぬが、中々手強てごわいものである。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
いかにも、黙許とか、黙諾とかいう不文律はあるにはあるけれど、それをこの場合、米友に向って強圧的にはめ込もうとするお銀様の了見方りょうけんかたがわからない。
大菩薩峠:36 新月の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「大事をもくろむ矢先に立って、気を散らすのは禁物きんもつだ。そんな量見方りょうけんかたなら、この俺は俺で、勝手な道をとるとして、おめえと組むのはお断りだから、そう思って貰いたい」
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)