“らんぐい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
乱杭93.8%
乱杙6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
眼がひきつり、乱杭らんぐい歯をむきだしにして、唇の部厚な口が、ポカッと開いている。狸のようである。マンは、耳を男の胸にくっつけてみた。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
義仲勢は、宇治も勢多も橋板をはずし、川底に乱杭らんぐいを打ちこみ、そこへ縦横に大綱を張り廻らし、またこれに逆茂木さかもぎをつないで流してある。
一時ひとしきり、芸者の数が有余ったため、隣家となりの平屋を出城にして、桔梗ききょう刈萱かるかや女郎花おみなえし、垣の結目ゆいめ玉章たまずさで、乱杙らんぐい逆茂木さかもぎ取廻し、本城のてすり青簾あおすだれは、枝葉の繁る二階を見せたが
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)