“ようせん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
用箋75.0%
洋箋12.5%
羊仙6.3%
養仙6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
総監は桐函きりばこの蓋をとって捜査課長の前に押しやった。その中には一通の角封筒と、その中から引出したらしい用箋ようせんとが入っていた。
地中魔 (新字新仮名) / 海野十三(著)
雑誌社へ紹介せよ、というのである。その原稿は、洋箋ようせんに、米つぶくらいの小さい字で、くしゃくしゃに書かれて在るもので、ずいぶん長いものもあれば、洋箋二枚くらいの短篇もある。
(新字新仮名) / 太宰治(著)
「わしは、李定りていという者さ。というて年中飄々ひょうひょうとしておるから、故郷にいたためしはない。山羊をひっぱって、酒に酔うて、時々、市へ行くので、皆が羊仙ようせんといったりする」
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いわし天窓あたまも信心から、それでも命数のきぬやからは本復するから、ほか竹庵ちくあん養仙ようせん木斎もくさいの居ない土地、相応に繁盛はんじょうした。
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)