“ゆうちょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
悠長74.2%
悠暢22.7%
優長3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
にわか雨でもきたように、あたりの商人たちも、ともどもあわてさわいだが、かの若者だけは、腰も立てずに悠長ゆうちょうな顔をしていた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
円味をもったそでや、束髪そくはつなぞの流行はやって来た時世にあって考えると不思議なほど隔絶かけはなれている寛濶かんかつ悠暢ゆうちょうな昔の男女の姿や
桜の実の熟する時 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
いや、飯場はんばだから優長ゆうちょうにしちゃいられないせいだろう。して見ると、今日から飯場の飯を食い出す以上は自分だって安閑としちゃいられない。万事この婆さんの型で行かなくっちゃなるまい。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)