“やみじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
闇路90.0%
暗路10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
悪戯いたずらこうじて、この節では、唐黍とうもろこしの毛の尻尾しっぽを下げたり、あけびを口にくわえたり、茄子提灯なすびぢょうちん闇路やみじ辿たどって、日が暮れるまでうろつきますわの。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
『——では、その夏、荒川の堤へ、螢狩りに行って、あの帰るさ、闇路やみじを戻りながらの言葉は』
夏虫行燈 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
茫々ぼうぼう暗路やみじに物をさぐるごとく念想おもいを空に漂わすことやや久しきところへ、例の怜悧りこうげな小僧こぼうずいで来たりて、方丈さまの召しますほどにこちらへおいでなされまし、と先に立って案内すれば
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)