“やまぐに”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
山国73.9%
山國26.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あゝ、山国やまぐに門附かどづけ芸人、誇れば、魔法つかひと言ひたいが、いかな、までの事もない。昨日きのうから御目おめに掛けた、あれは手品ぢや。」
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
なにしろういう山国やまぐにには不思議なことが絶えないので困る。いや、飛んだ長話でお邪魔をしました。(立上る。)
人狼 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
ヱネチアには我髮をる銚あるにあらねど、わがこれを憶ふ情は、恰も幻術の力の左右するところとなれるが如くなりき。われ若し山國やまぐにうまれならば、此情はやがて世に思郷病ノスタルジアなるべし。
山國やまぐにはチエスタ孃には珍しかつた。彼女は永年暑い平野の都會アトランタで暮して來たので、カンバランドの雄大で變化に富んだ風物を喜んだ。彼女は滯在中の一刻をも惜んで樂しみ度いと思つた。
水車のある教会 (旧字旧仮名) / オー・ヘンリー(著)