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やそたける
其地より幸でまして、
忍坂一九の大室に到りたまふ時に、尾ある土雲
二〇八十建、その室にありて待ちいなる
二一。かれここに天つ神の御子の命もちて、
御饗を
八十建に賜ひき。
それからまたその
宇陀をおたちになって、
忍坂というところにお着きになりますと、そこには
八十建といって、
穴の中に住んでいる、しっぽのはえた、おおぜいの
荒くれた悪者どもが
頑敵たる
長髄彦を初め、
八十梟帥、
磯城賊、
猾賊、
土蜘蛛など、兇悪な蛮賊が到る処に、皇軍を待つてゐた。