“もっとい”の漢字の書き方と例文
語句割合
元結100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
空は同一おなじほど長方形に屋根を抜いてあるので、雨も雪も降込ふりこむし、水がたまつてれて居るのに、以前女髪結おんなかみゆいが住んで居て、取散とりちらかした元結もっといつたといふ
処方秘箋 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
き油や鬢付びんつけの匂いだ。元結もっといを始終あつかっていることは、その指をみても知れる。善昌は三十二三だというのに、あの肉や肌の具合が、どうも四十以上の女らしい。
半七捕物帳:21 蝶合戦 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
その関係から昔は江戸城の大奥で用いる紙や元結もっといや水引のたぐいは、この音羽の町でもっぱら作られたと云い伝えられ、明治以後までここらには紙屋や水引屋が多かった。
半七捕物帳:69 白蝶怪 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)