“もうそうやぶ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
孟宗藪78.6%
孟宗籔7.1%
孟棕藪7.1%
盂宗藪7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かやぶき家根の門を這入ると、右手は梅林、左手が孟宗藪もうそうやぶ。折から秋のことで庭は紅葉し、落葉が飛石などをうずめている。
昼でも少し薄暗い四畳半の片隅には、夕闇ゆうやみがすぐ訪れた。その訪れにつれて、本を片手にだんだん窓際まどぎわに移って行った。ふと顔をあげると、疲れた眼に、すぐ前の孟宗籔もうそうやぶの緑があざやかにうつった。
『西遊記』の夢 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
ある街道筋の裏に斑々はんぱんする孟棕藪もうそうやぶ小径こみちくぐると、かの女の服に翠色が滴り染むかと思われるほど涼しい陰が、都会近くにあることをかの女に知らした。
母子叙情 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
「塀をお越え遊ばして、あれから、盂宗藪もうそうやぶの技け道をお急ぎなさいました途中でも」
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)