“もうじゅう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
猛獣80.0%
盲従20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
富士男、ゴルドン、ドノバンの三人は、もしも猛獣もうじゅう蕃人ばんじんなどが襲来しゅうらいしはせぬかと、かわるがわる甲板に、見張りをすることにきめた。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
石のとりいをくぐって、しばらくいきますと、社殿しゃでんの前に、石のコマイヌが石の台の上に、ぶきみな猛獣もうじゅうのようにうずくまっていました。
夜光人間 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
だが、己がいかに無教育な少年であっても、一がいに彼等の所説に盲従もうじゅうし、信頼する気にはなれなかった。
小僧の夢 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
近頃流行はやるベルグソンでもオイケンでもみんなむこうの人がとやかくいうので日本人もその尻馬しりうまに乗ってさわぐのです。ましてその頃は西洋人のいう事だと云えば何でもかでも盲従もうじゅうして威張いばったものです。
私の個人主義 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)