“むなざんよう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
胸算用95.0%
胸筆用5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのあと胸算用むなざんようでもする案排あんばいしきで、指を折って見たり、ただかんがえたりしていたが、やがてまた綺麗きれいな指で例の文銭を新らしく並べえた。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そして売地や貸家のふだを見てすぎ度々たびたびなんともつかずその胸算用むなざんようをしながら自分も懐手ふところで大儲おおもうけがして見たいと思う。
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
淡い夕陽は画室の欄間へほんの少しばかり忍び込んで、この惨憺たる有様を照して居りましたが、暫らく台の上に立って、胸筆用むなざんようをして居た九八郎は、フイと顔をあげて